転職

SES業界って本当にダメなのかい?未経験から1年以上働いたのでメリットデメリットを書いてみます。

SESでググると「やめとけ」「ブラック」「安月給」など 良いことがあまり書かれていないように思います。「経験が積める」というのが唯一の利点のようですが実際はどうなのでしょうか。SESの会社に入って2年弱たったので働いてみて思うメリット(そんなになかった)とデメリットについて書いていこうと思います。1 社しかしらないので参考程度に読んでいただければと思います。

デメリット

給料が面接時と違った

面談を受けて無事合格し入社日にきちんとした契約を交わしました。しかし面接時に聞いていた給料にはみなし残業が含まれていたことをその日にしりました。「えっ」と言ってももう逃げ切れない状況で思っていたより3万給料が安いまま働くことになりました。面接時には技術手当と書かれていたのですが。給料は面接時にきちんと確認しないといけないですね。

仕事内容

1年目はかなり楽でした。テストしかすることがないので、それでも23時まで残業させられることもしばしばありました。ひどいと休日出勤もありました。1年間テストは勉強したい身としては拷問のような日々でした。

2年目はいきなり1人で他の会社の人たちに混ざって要件定義のプレゼンを行いました。特に会社側はサポート役を設けることもなく、今までの社会人としての経験を活かしてプレゼンを行いました。これでなぜプログラミング未経験だからという理由で新卒と同じ給料なんだろうという不思議と、何も教えてもらえないのに会社所属している意味があるのだろうかという疑問を感じずにはいられませんでした。

育てる環境が整っていない

個人的に一番のデメリットは期待していたより経験が積めなかったところです。

受注元の会社を見ていると、初めから難易度高めでなおかつ上流工程からの案件に新入社員をアサインし育てているようでした。羨ましい。
こちらは仕事を選べる身分でもなく入社してからはテストを行う日々でした。合間合間に少しSQLを使わせてもらったり、Javascriptを使ったり。
Javaを勉強して入社したけれど、Javaを使うことはなかったです。給料ももらえず行われたあの研修はなんだったのか。

経験を積めるかは案件ガチャと言われており、入社して成長が見込める案件にアサインされるかは運です。おそらく10人に1人くらいが1年目に希望の仕事ができていると思います。運が悪いと2年目も変わらずテストの日々です。
またもし仮に運良く開発にあたっても、そこで使えない奴認定されると数年はたいした仕事をやらせてもらえなくなります。

テストしか経験させていないのに、その経験年数でそれはちょっとなどと陰口を言われることもあり、環境を見直す気もなさそうでした。(勉強してない方も悪いとは思いますが)

先輩の対応

まったく教育環境がないのかと言えばそんなことはなく、未経験から入社した1年目の社員には基本的には先輩社員がついて教えてくれます。が、その先輩社員も自分の仕事で手一杯。一応手当が出ているようですが微々たるもので、かといって残業代がもらえるわけでもないので聞く方も気を使う嫌な環境でした。先輩がついてくれればまだ良い方で、気づけば1人で現場に行かされることもありました。
またテスト期間だけで1年過ぎると2年目に経験ないのに1人で要件定義や開発などを行う可能性もあります。
他にも2年目になると手当も出ていないのに、新入社員のお世話係に任命されることもありました。誰が教育係など特に考えていないんだろうなと思わざるをえません。

先輩のレベル

聞いたことに対してきちんと答えられる人が少なかった印象です。
例えば環境構築の際に手順のサイトや資料を渡して終わりだったり、ソースが見つけられないからと相談すると、「実装の検証はソースから探すことです」それで?ということがありました。
他にも自社の方にこれって何ですか?って聞いたら知らないと言われることも多く、先輩方も幅広く経験をつめていないようで、答えてくれるものと答えてくれないものの差が激しかったりもしました。

困っていたら別会社の方がきてサクッと解決してくれたりしして、この会社はレベルが低いなと感じることが多かったです。

もちろん凄い人もいますし、得意分野だと教えてもらえますし、勉強になります。しかし一緒の現場になれないと教えてもらうこともできず、別会社にいる人から教わることのほうが多く、また別会社(受注もと)の方たちの方が知識が豊富な印象で心の余裕もあり聞いたことに対して笑顔で教えてくれることが多かったです。

おそらく先輩方もろくに教えてもらっていないため、後輩に教えることができないんだろうなという印象がありました。

勉強会のレベル

会社は時間外ではあるものの勉強会と称してAWSの勉強をしたり、Javaの勉強をする環境を提供していました。していますが、しているだけでほぼ誰もまともに教えることができない。謎の勉強時間です。
AWSの勉強会でうっかり有料の作業をしてしまった、無料でできる範囲に気をつけて勉強しましょうとアナウンスしており、会社なのにそんなのも支払えないのかとがっかりしたことがあります。社員に投資する気が0なのかなと感じました。内容も特になく、参考書を順に読むレベルでした。

上がらない給料

経験もつめないため、給料が上がらない仕組みになっていました。給与の査定に上流工程と下流工程の経験があるかという項目があり1年ほぼテストしかやらせてもらっていないのにどうしろというのだろうと思った記憶があります。そして明らかなえこひいきがあり、結局のところ権力を持っている人と仲が良いかどうかで決まるようでした。

そして努力してもあっさり転職組みに給料が抜かされます。上司に今までの経験を考慮されていないと文句を言った時はなぜ入社した時に言わないんだと言われました。この会社に留まらず転職する以外に正当に評価されることはないんだなと知りました。

給料については以下記事も書いているので合わせて読んでいただければと思います。

覇気のない先輩

関わった先輩のほとんどがやる気の感じない先輩たちでした。仕事のやる気がないのはまだいいとして、転職する気もなく技術的に仕事以外で勉強しているかと思えばそんなこともない人たちが多かったです。AWSは知っていてもAzureって何と聞いてくる先輩もいました。

謎に覇気のある上層部も胡散臭く感じてしまうけど。上層部は毎日5分でいいから勉強する習慣を身につけなさいと社員にプレゼンしており、そんなこと言われないとできないのかとレベルの低さを感じました。

正直この状況を作り上げたのは上記のように、会社側に社員をお金をかけて育てる気がなく、勉強したところであまり評価されることもないからです。社員は廃人のようになるか会社のコマになるかの2択です。だいたい自分のことしか考えないような人間になっています。
そのため、まともな方や勉強するようなタイプの方は正当な評価をもらうために転職に向けて努力していました。そして転職したら年収が100万上がるということもよく耳にしました。

緊急時の対応力のなさ

決定的にイケてないなと思ったのが、コロナ禍の緊急事態による対応です。自宅待機になっても給料を保証してくれたのは良い点ではありますが。しかし3ヶ月待機が続くと退職させられると聞きました。2020年の退職者の人数を見たのですが、1/4ほどの社員が退職していました(数百人)。いい機会だからと辞めた希望退職の方もいるでしょうが例年に比べ異常な人数と言えます。
またテレワークも客先の許可が出ていてもよっぽどのことがないと認めず。テレワーク手当もなく、気にすることは定期券の払い戻しをしたかくらいでした。
出社させたところでコロナにもし感染しても会社は何もしない。濃厚接触者になっても、PCR検査もさせてもらえない。隠蔽に忙しく社員のために何もしてくれないという印象です。
今後そんな会社にずっと勤めたいかと言えば答えはNOです。

メリット

入社のしやすさ

自分の人生で一番簡単に入れました。考えてみれば最低賃金レベルで雇える社員なんて喜んで合格にするでしょう。とにかく定職が欲しいと思っていれば少し勉強しておけばすぐ入れます。よっぽど変な人でなければ合格します。がこの業界は犯罪者がでることもあります。同僚に犯罪者がいても会社は教えてはくれませんでした。デメリットですね。

経験が積める

SESで働く最大の理由はこれにつきます。
未経験でも経験がつめます。案件は確かに何に当たるかは運ですが、2年目、3年目と上がるにつれ案件ガチャに当たる可能性も上がります。2年目でようやくテストから抜け出せました。
経験を積んで転職をすることが多くの未経験から入社した人の目指す形です。案件ガチャに失敗したら営業に相談してなるべく早く経験が積めるよう交渉した方が良さそうです。
ただし転職組みの方は同じような仕事ばかりで多く経験が積めているかといえば微妙なラインです。JavaができるならJavaだけのように他の言語の経験が積めないとぼやいている先輩がいました。

会社のサポート

メリットがなかなかないので唯一のサポートをメリットとします。資格の受験費用をサポートしてくれます。ただし、資格をとったからといって給料が上がるということはありません(SESなので派遣される時の単価は上がるので会社としては利益も増える)。書籍の購入費も実費です。
ただ転職を目指す身としてはIT関連の受験費用は高いので助かりました。

また社内の学習制度がありそれを学習すれば給料が上がるなどという制度もありました。プライベートな時間を使って行う勉強だったので個人的には資格を取ったほうがよっぽど良いと思っています。
真意は知りませんが社員が公的な資格などを取ってしまうと転職に活かされてしまうため社内の学習制度を推奨しているんだろうなと思っていました。

大手で働いている方は書籍サポートがあったり、〇〇社受験キャンペーンのように合否にかかわらずAWSの試験を受けれたりしていました。転職した方が、いいサポートはいっぱいありそうな印象です。

おまけ:取引先からの転職話

マイナーなフレームワークを使うこともあり、受注元からうちで働けばいいじゃないなどと声をかけてもらうこともあります。そのままフリーランスになることも可能そうでした。

ただこれはメリットでもデメリットでもあり、マイナーなフレームワークなので経験者を探しているので簡単に声をかけてもらえましたが、他社では使えない(変えのきかない)経験を積むので少し悩ましいですね。

おまけ:人間関係

先輩も優しい人が多く。だいたいは話しやすい環境でした。といってもやはり少しあれ?と思うような不思議な人も多いです。

ネットの記事を読んでいるとミスに対して過剰なまでに上司から罵倒されるなど書かれていることもありますが、それはSES業界のせいというよりは人の運が悪かったのではと思います。どこにいっても嫌な人はいます。私も何回か配属が変わり苦手だなと思う人と働くこともありました。苦手な人とも短い期間と割り切れれば人間関係は楽なのかなと思います。また文句を言って配属を変えたりしている方もいました。

人間関係は派遣先常駐ということもあり、わりと融通効くのかなと思います。

おわり

不満が多くだらだらと書いてしまいました。これでもまだ書いていないデメリットがたくさんありますがそろそろ終わりにします。そんな不満を抱えつつも個人的には転職ありきで未経験者がSESで経験を積むのはありかなと思います。SESの仕事はプログラミングが主なわけではないんだな、こんな仕事もあるのかなど業界を知るにはとても良い勉強になりました。

もちろん相性が良くてそのまま残る人がいるのもなんとなくわかります。安い給料に耐えられればそれなりに楽しく働ける気もします。上司に恵まれればの話ですが。

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